サンガネールにて染物工房見学①〜インド旅行記

紙工場から、テンプー(オート三輪)でちょっと裏手の小道を走るとすぐに、今度は染物工房の見学です。

風通しのいい、煉瓦作りの建物にトタン屋根?の
やはりこんなところに入口が??という入り口をくぐると、そこは職人の世界でした!すべてテンプーの運転手のおじさん頼りなので、どこに連れて行かれるかはおじさん次第。


サンガネールで有名なのは「ブロックプリント」という、木で版を作ってそれを版画の要領で、プリントしていく気が遠くなるような手間のかかる伝統工芸。ジャイプルの街並でも、こちらでもブロックプリント使用された、「木版」がお土産として購入できます。

この時やっていたのは、藍色の染物です。インド人や西洋人はこんな藍色の染物の良さなんてわかるのかな?売れないんじゃないか?という疑問をぶつけてみましたら、意外と西洋では今藍色ブームがきているみたいで、売れ筋のようですよ♪


若い職人さん・・・修行中なのかな?でも腕はいいです。次から次へとポンポンと木版で布をペイントしていきます。

インクの色は、こちらの石など自然の色を使っているようです。
インドの訛りの強い英語で、ただでさえ、英語力が弱いので聞き取れなかったのですがそんな感じかな〜。

わたしたちにも体験させてくれるということで、好きな「木版」を選ばせてもらいました。ゾウさんです。


まずは輪郭のブラックをプリント

できた!結構しっかりとかすれもなくクッキリとプリントされます。
活版印刷のブロックプリントと似てますね

次にぞうに色を付けます。2色目です。

できました♡♡♡♡
活版の原理と同じなので、インクが2色目とずれないようにするには、大変だろうなと思い、職人さんに
「2色目を1色目の輪郭とずれないようにプリントできるのがすごい。どういう風にやっているの?」と伺うと、
やって見せてくれました。

わかりますか?指だけで隅を固定してあたりをつけて、斜めに版を置いています。これで、1色目のゾウと2色目の模様がぴったりと合致!
お見事です。

1タンの布を作るのにこのプリント作業をひたすら続けます。
1色プリントするのに1日。
2色目に1日、乾かすのに2日〜3日
1タンを作成するのに果てしもなく長く、手間のかかるまさに工芸品ですね。

活版印刷RinRinPressもそうですが、こんな技術が今後も残るように、海外の職人さんたちも頑張っています。

次回はたのしかったジャイプルを離れ、電車で17時間かけてインドの近代都市ムンバイへ!